どきどきフェノメノン A phenomenon among students (角川文庫)

どきどきフェノメノン    A phenomenon among students (角川文庫)

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ユーザーによる口コミ・評価

平均評価: 4.5 / 3件のユーザーレビューがあります

1人中1人がこのレビューを参考になったと投票しています

評価: 4 登場人物が個性的で素敵☆(2008-10-28)

 森先生には珍しい(というか初?)の恋愛コメディです。
 とにかく登場人物が個性的ですごく魅力的です。主人公佳那のぶっ飛んだ妄想壁もかわいらしくて笑えます。知的なボケがかなりマッチしてます。
 森先生の作品は少し癖が強く、読みにくさを感じる人も多少はいると思いますが、この作品は微塵も感じませんでした。でもさすが森先生。物語全体の構成はかなりの凝りよう。伏線バリバリ張り巡らしてあり、読み手のどきどき感もちゃんと押えてあります。
 ただ、登場人物の感情に傾倒してしまい、今、どこで、どうなっているのかという場面が想像しにくかった気がします。主人公の目線で全て見ているので仕方ないのかもしれませんが、例えば情景描写をもう少し入れて欲しかった気がします。
 しかし、かなり面白い作品でした。読んで損は無いと思います。

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評価: 5 森博嗣の新境地。ラブコメ!(2008-06-28)

森博嗣お得意の工学部の大学院生がおりなすどたばたコメディ.主人公の女性がいかにも工学部のドクターコースにいそうな、希少性の高いタイプなので、彼女が動くだけでいろんなところでトラブルが起こります.妄想系ストーカーで、酒癖がわるく、いつも策略を巡らせている。そんなへんてこな女性ですが、いやみにならずさらりと仕上げるのは、森さんの才能なんでしょう。いろんなタイプの作品を森流でいともかんたんに作り上げてしまう森マジックの真骨頂、おすすめの1冊です。

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評価: 5 かなり笑えます お勧め(2008-05-10)

 森博嗣の非ミステリ系、ラブコメの一冊です。
 著者が楽しみながら書いたんじゃないのかなぁというのがひしひしと伝わってくる一冊。ストーリーもさることながら登場人物の一人一人、小ネタの一つ一つの向こうに読者を笑わせようとする森博嗣の意志が強く感じられます。そして、まんまと乗せられてくすくす笑いからそのうちニヤニヤ笑いがとまらなくなった自分がいました。笑いました。読んでいる行間の向こうに、森さんの笑顔が見えるような作品でしたね。
 ストーリーは、とある大学のドクターコースに在籍中の主人公が、講師の先生や、後輩のゼミ生の鷹野や水谷、友人の美穂、そして父の知り合いという謎の僧侶などと繰り広げるドタバタコメディもの。主人公の窪居佳那のキャラクターがとにかく変で変でたまりません。外見的にはそこそこクールで可愛くて、頭が切れて、立ち居振る舞いもまっとうで、料理もできるし、剣道もしちゃうという普通かそれ以上のレベルの女の子なんですが、実は酒癖が極端に悪く、妄想癖がはなはだしく、ストーカーっぽいし、変な癖も多いし、、とまぁ本当に変わった女性で、一人こういう人が身近にいて欲しいものだと強く思う人物です。
 好かれたり嫌われたり恋愛対称になると、どの場合でも面倒で大変でややこしいことになりそうなんで距離感が大変難しいんでしょうけれど、これくらい変わった子は見ているだけで飽きないでしょうねぇ。最近のXシリーズが今ひとつこう盛り上がってきていない感がある森さんですが、これは小説としては、全然方向性は違うもののとても笑えて面白かったです。
 是非この路線は路線で続けて欲しいです。
 表紙の雰囲気よりは遥かに面白い一冊です。