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縦と横に広がる(2008-12-01) バードが滞在した場所に、実際自分も住んでいたことがあったり、バードが見た同じ建物を時間を超えて自分も目にしたりしていて、不思議な感覚に陥りながら読みました。当時の不衛生な暮らしぶりや、病気の蔓延状況にバードのげんなりする様子が目に浮かぶようでしたが、蚤が飛びまわる布団とか、バードについてまわるやじうまとか、宿屋でどんちゃん騒ぎする人々の様子には、思わず笑ってしまいました。
紀行文って場所と時間の両方を伝えるものなんだなって、この本を読んで改めて感じました。
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客観的な視点で描かれた良書(2008-07-26)イザベラ・バードは明治時代の旅行家で、当時はまだ海外に知られていなかった地域を旅行した方です。本書は、ほとんど知られていなかった東北、北海道を旅した時に記した手紙を収録しています。彼女にとって、「未開」だった地を歩むこと自体、すごく勇敢な方だと思います。
文章を読んで好感を持てたのは、先入観を持たず客観的な目線で描かれている点です。そのため、明治時代の日本の様子を抵抗感なく理解することができます。
また、当時の日本人の考えが現在でも生きている部分もあるように感じた箇所もあり感心しました。例えば、知識人層の宗教観は現代の日本人の宗教観(無宗教であることがよいとする考え)に引き継がれていますね。それ以外にも興味を引く部分が多くあるので、おすすめです。
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完全版にして、この読みやすさ(2008-07-20)普及版を訳した「日本奥地紀行」も面白かったが、
それに比べて、とにかく読みやすい。
「奥地紀行」の何倍ものページ数だが、
苦も無く読み進めることができた。
訳者のセンスが伺える熟慮された訳。
普及版にはない部分として、日本の文化・風俗について
多大なページを割き、詳細な描写をしている。
あらためて、イザベラ・バードという人の
人並み外れた情熱・探究心に乾杯。
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『日本奥地紀行』の完全版。下巻の早期刊行が望まれる。(2008-04-29) 明治11年の夏(6月〜9月)に東京から日光を経て新潟へ抜け、山形、秋田、青森を通り北海道へと旅をしたイギリス人女性による日本奥地の見聞録。平凡社から出ていた『日本奥地紀行』は初版からいくつかの箇所が省略された1885年の普及版の翻訳でしたが、こちらは省略前の1880年初版の翻訳です。
まだ江戸時代の生活が残る明治初期の日本の田舎の原風景や人びとの素朴な生活が、険しい山道や粗末な食べ物、蚤や蚊に悩まされる旅の苦労とともに、外国人の新鮮な目を通して生き生きと描かれています。
上巻では函館到着までの部分が収録されていますが、それ以降の北海道アイヌ人たちの生活を描いた部分は下巻に回されていますので、早期に発行してほしいものです(できれば上下巻同時発行してほしかった)。
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