
平均評価: 4.0 / 9件のユーザーレビューがあります
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これじゃあダメですよ(2007-09-17)まず最初に。著者は航空専門家であり、日航機事故の緻密な解析がなされている、真面目な本です。しかしですね、本というのものは内容にふさわしい形式というものがあり、内容が工学であり非常に硬いので売れ行きを考えてそうしたのでしょうが、へんな小説モドキの形式にすることはなかったでしょう。冒頭、コンピュータから打ち出されてくるデータの解析結果を見てイキナリ驚いてみせるところなどは、かの五島勉先生の「大予言シリーズ」そのものです。出だしから脱力して笑ってしまいました。狂言回し役として現れ、後半で正体が明かされる、東大出の元モデル(どーゆー経歴なんだそれ?)の美人記者って、これも五島先生のよく使う手法ですよねえ。理系の学者は一般書を書くのはシロウトなんだから、その点はセンスの良い編集者がリードしなければ。編集のセンスが悪すぎ。下手くそな構成のために内容はきちんと読む気がしません。
6人中3人がこのレビューを参考になったと投票しています
少なくとも、机上の「空論」ではない(2007-08-21)著者も事故調査委員会以上の情報は知り得ないため、
最後は何となく物足りない感じが残りましたが、
それはやむを得ないでしょう。
ただ、内容は非常にわかりやすく、筋が通っており、
くだんの女性記者の話をのぞけば、とても優れた著書だと思いました。
この本に書かれている内容は、確かに実験などを通して確認されたものではない理論もありますが、
それは少なくとも「空論」などではないと思います。
皆さんも子供の頃大きな風船をふくらませて中で遊ぶ、
トランポリンのような遊具の中に入ったことがあると思いますが、
あの遊具や東京ドームのような中に圧力をかけている建物では、出入り口を通るときに大きな風圧を感じます。
ただし、出入り口をほんの少しでも中に入ると、もう全く風圧を感じないことはわかると思います。
この123便の後部圧力隔壁の破壊も同じで、
圧力容器の中の後部一カ所が破壊されただけであれば、
著者が書いているとおりその中の人には全く風圧は感じないはずです。
また、生存者の落合さんの証言では、
機内では急減圧が発生した際に起こる「霧」が発生していたこともわかっています。
どうも、航空機のパイロットの方に「急減圧があった」ことを疑問視する方が多いようですが、
この本を読むとこのことを疑う理由はほとんどないと感じます。
テレビなどでは「謎が多い」とされているこの事故ですが、
この本を読めばかなりすっきりと理解できると思います。
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ほんまに惜しい(2006-10-28)実に難解な話を何とか分かってもらいたいという意欲がにじみ出た好書。基本的には事故調の論理が肯定されている。要は「しりもち事故」の補修が完全に行われていなかったということになる(のかなあ)。飛行機というものはどんなもんで、あのような事故の時にはどんな風に動くのかを懇切丁寧に教えてくださっております。どんなもんでも自然の法則に従って動くということを再認識しました。ただ惜しむらくは、既に他の方のレビューにもありますが、何とかいう賢いお姉ちゃんの名前を出さなかった方がこの本の格を上げたと思います。興ざめ以外何もんでもないです。星ひとつ減点。
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他書にない解説と提言(2006-07-13)他の方も書かれていますが、後半フィクションまじりで結局あいまいな部分を残しているのが残念。
とはいえ、これほど納得のいく説明を明確に示している書籍は他にありません。”急減圧”があったかなかったかの議論がどれほどナンセンスかわかります。
文庫本で加筆された火災に関する提言は、関係者にぜひ読んでもらいたいと思います。
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惜しい(2005-11-13)著者は航空力学の権威。科学的に説得力のある議論が展開されており、陰謀論者の主観的かつ恣意的なストーリーを一蹴する力強い内容。本書を読めば、日航機事故の原因がほぼ理解される。急減圧があればそれは加速度計に反映される。そしてその減圧の速度は機体容積に大きく依存する。これらは明白な科学的事実であり、反論の余地がない。ただ、この点を理解するには力学についてのある程度の知識が必要。多くの陰謀論者はそうではないので、話は永遠にかみ合わないのかもしれない。基本的に非常に優れた労作だと思うのだが、文中何度も出てくる江連という記者が、実は美人の女性記者であることが一番最後に明かされ、そこで一気に読者は白けてしまう。女の尻を追いかける色ボケ老人の話だったのか、と。話の本筋にこの女性記者の存在は一切不要だ。著者はプロの文筆業者ではないから仕方ないにしても、このようなバカバカしいストーリーにした編集者の力量を疑わざるを得ない。まったく惜しい。しかしそれを差し引いても、日航機事故についての、保存の価値ある資料である。将来の全面的書き直しを期待して、星5つ。
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