
平均評価: 4.0 / 33件のユーザーレビューがあります
のびのびと楽しい(2008-11-12)デビュー作や『ラッシュライフ』を読んだ時にはその溢れるばかりの才能とオリジナリティーに文字通り圧倒されましたが、本作はいい意味で力が抜けており、一部で批判されているウンチクの押し売り(私はそうは思いませんが)的な要素も余り見られません。『陽気なギャングが地球を回す』と同様に、気負うことなく気楽に楽しむことが出来ました。ジャンルという程大袈裟なことでもありませんが、作者自身も短編集ということもあってか何か新しい方向を試しているような、そしてそれを楽しんでいるかのようです。
最後のページを閉じた瞬間に、中1の息子に読んでご覧と薦めました。
伊坂幸太郎で一番好き!(2008-10-28)陣内のキャラが爽快です。
伊坂幸太郎さんの作品の中で一番好きな人物です。
話は短編集という形式でそれぞれ語り手も違いますが、長編小説のようにしっかりとしています。
とても読みやすいので初心者にも勧められます。
チルドレンの中で、家庭裁判所の陣内さんの言葉がとても爽快でした。
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世の中って(2008-10-11) 2004年に出た単行本の文庫化。
5篇からなる連作短編集。短編同士が複雑に絡み合っており、再読、再々読を要請されるような本であった。何度も読み返すことで、多様な楽しみ方が出来ると思う。
トリックスター的な存在が、悪を打ち倒して世界を救うという、伊坂作品に共通するテーマが色濃く描かれている。読んでいて小気味いい。作品の完成度もかなり上がっているように感じた。テーマも文章も読みやすく工夫されているし。
一方で、読み飽きた、毒が薄くなってしまったという印象も。
伊坂さん!!(2008-10-01)伊坂さんの作品で初めて読んだ本です。
キャラクターがとてもよくて、お話にすぐ引き込まれます。
私はこの作品に出てくる、陣内が大好きです。
伊坂さんの作品は話が繋がっているので全部読んでこその楽しみもあります。
文の書き方も読みやすく、井坂さんならではの表現やwordがあり、絶対に一度読んだらはまってしまいます。
伊坂さんの作品の中でチルドレンは私の一番のお気に入りです。
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薄い(2008-09-25) 内容が薄くつまらなかったです。なぜ各所で絶賛されているのかわかりません。
まずストーリーが弱いです。各短編のリンクやトリックには、すこしだけ驚かされたけど、作品のメインに据えられるほどの威力はないと思います。
といって、登場人物に魅力があるかといえば、そうでもない! どのキャラクターも型に嵌りすぎていて、人形じみています。そのわり彼らは、読者に「考えさせる」ような行動をとることが多くて、そこだけが浮いているように感じます。特に作中の陣内さんは、時々良いことを言う変わり者として描かれているけど、そもそも人間味がないので、彼が説教じみた発言をするたびに興ざめしました。
あと、これは好みの問題なのですが、おれは伊坂幸太郎の、すかした好青年のような文体が苦手です。確かに読みやすくはあるけれど、味がないというか……。
表面的に生暖かいだけのお話、といったら失礼ですが、本当にそういった印象を受けました。もっと言えば、作者がいったい何を言いたくてこの話を書いたのか、おれにはわかりませんでした。
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