
平均評価: 3.5 / 33件のユーザーレビューがあります
2篇目の「虫歯と優しさ」もなかなか★(2008-10-11)私の個人的な意見ですが「人のセックスを笑うな」ももちろん良かったんですが、2篇目の「虫歯と優しさ」もかなり印象に残っています。
小説やドラマなどで別れが取り上げられた場合、主人公又はどちらか一方の想いだけを取り上げられていることが多い気がします。ですが、この短編は双方のせつなさや辛さが取り上げられているなと感じました。読んだ後、心の奥になぜかずっと引っかかている作品です。
上手く表現できませんが、良かったら読んでみて下さい。
あっさり文体でOK(2008-10-03)自分は36歳の男性ですが、19歳の頃は39歳の女性というと母親の年齢に
限りなく近く、とても性愛の対象とはなり得なかった。
でも今は僅か3歳年上なだけなのでその「39歳」という年齢の持つ
美しさを充分に理解できる。
もしも自分が19歳に戻ってこんな恋愛体験ができれば楽しいのだろうなぁ…。
物語の描きかたとしては、ソフトなのが良かった。
情念たっぷりに表現されるべき作品ではないですね。
ゆりのひじやかかとがカサカサしているのは、みだしなみとかに構わない
からではなくて、ただ単に面倒だからであり、その部分を触ると恥ずかしそう
にする…。また、友人もゆりの魅力に気づいており、ファンである。
年なりの容姿であるが、どこか惹きつけるものがあり、しかも本人じたいは
特別なものを持っているわけではなく、普通の女性である。
すばらしい設定じゃないですか。
軽くて巧い(2008-09-17)非常に短い小説で二、三時間もあれば読めてしまう。読み終わったら、付属の短編も読んでみても良いのではないでしょうか?
あとがきでの評価や他の方のレビューでも言われているセンスですが、どの辺を見てそう言っているのかは正直に言ってわからない。ですが、「簡単で短い文章に強烈なメッセージを込める」という意味ではその評価は妥当だと思います。
タイトルは鮮烈ですが、中身はふわふわするような温かい感じです。そのギャップがいいのかもしれません。
私の印象は、「文脈も言葉も一つずつが全部軽い」ということで、不倫につきまとう社会悪や罪悪感を全く感じさせない(私は元から悪いとは思っていませんが…)ところが巧いのかなと思いました。と、いうよりもむしろワイドショーでこき下ろされるネタを正義とまではいかないが、誰もが「まぁ、そういうのもありなんじゃない」と思えるようなところまで持っていく構成は素晴らしいと思う。
それから、解りやすい言葉のせいかシーンをイメージしやすかった。読書が初めてな人なら読書の楽しさがわかる本だと思うし、読書家の人も軽い気持ちで呼んだ割にはいい気分になれる本ではないでしょうか。
ファンタジーかもしれない(2008-08-30)旅に行くときに軽いものが読みたいと思って買いました。
薄くて、文字が少なくて、話題性もあって(映画化されていて)ちょうどいいなと。
ふたつの話のどちらも、男性目線で描かれていて(片方は心は女性ですが)
あくまで現実的な女性の、潔くて身勝手な冷たさも
相手に対して心のなくなった男性の、儀礼的な優しさで取り繕われた冷たさも
そういった現実的なものをわりと率直に描いているのに
なんとも言えず暖かい後味があって心が軽くなります。
特に「虫歯と優しさ」の「私は、伊東さんのことを、頭が良かったり〜」の台詞以降などが秀逸です。
ただ、この2作品の繊細な暖かい後味は、やはり女性向きのファンタジーかもしれない、と思いました。
特に1作目の、女性が年齢をとって若い男の子と恋愛して、捨てても延々想われ続ける、なんて
その題材だけでもわりとファンタジーですけど(笑)
女性の心理を直接的に語らないことで、あざとさや煩わしさや湿気が緩和されているのかと思います。
女性にはオススメです。
初読ナオコーラ(2008-07-14)はじめてナオコーラさんの文章を読みました。
本を開いた時,スカスカの文章(レイアウト)に少し
驚きましたが,ふんわりとした文体とマッチしてとても
読みやすかった。
特に「性」に対して,「人」に対して,「食」に対しての
深い描写がある訳ではないが,読んでしばらく経ってから
実感が沸いてきそうな本です。
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