チョコレート [DVD]

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商品の説明・レビュー

Amazon.co.jpのレビュー

   保守的なアメリカ南部、ジョージア州のある町。黒人に偏見を持つ刑務所の看守ハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)と、そこで処刑された死刑囚の妻だった黒人女性、レティシア(ハル・ベリー)が出会う。それぞれ息子を亡くした2人は、その穴を埋めるかのようにお互いを求め合い始めるが、レティシアは、ハンクこそ自分の夫の死刑を執行した男だと知らない…。
   一見メロドラマ風な筋書きであり、そういう見方も許してはいるが、“筋書きでは語られない奥深さ”のある映画である。甘い愛のおとぎ話の形を借りながら、これまでも、そしてこれからも連綿と続くであろう人間の偏狭さ、グロテスクさをも見せつける。「チョコレート」という邦題は決して悪くないが、原題である「MONSTER'S BALL」(怪物の舞踏会)という言葉がまた、何とも意味深だ。
   監督はスイス生まれの若手、マーク・フォスター。ミロ・アディカとウィル・ロコスによる、何重にも意味が張り巡らされた脚本は、第74回アカデミー賞オリジナル脚本賞にノミネートされた。またハル・ベリーはこの作品の演技で、同最優秀主演女優賞を受賞。黒人では初の快挙として、アカデミー賞の歴史に刻まれることになった。(安川正吾)
 

ユーザーによる口コミ・評価

平均評価: 4.0 / 53件のユーザーレビューがあります

評価: 4 愛か情けか贖罪か…。(2009-01-02)

本作は、人種差別主義を内に秘めた看守の白人男性と、
死刑囚の妻である黒人女性が、身近な死をきっかけに出会い、
とりわけ男が変わっていくことで互いに寄り添っていく様子を静かに描くものです。
ちなみに、本作でハル・ベリーが黒人女性初のアカデミー主演女優賞を獲得しましたが、
人種差別が底流に流れる本作で獲ったことは、政治的配慮も感じられてちょっと残念です。
もっとも、彼女はとても綺麗ですし、何よりビリー・ボブ・ソーントンが渋くていいです。

男は自分の周りの死によって世界観が揺らぐ中で、
本来ならありえない女性に愛おしさを覚えていきます。
しかし、たとえ女性が、支えがなくては崩れ落ちそうな状態にあったとはいえ、
あまりに行き届いた男の献身ぶりには、単なる愛情のみならず、
情けや過去の自分の行状と失ったものへの贖罪の意識がない交ぜになっている感があります。
しかし、その複雑な感情こそが、単なる性欲や一人の人間に対する愛情を超えた、
まだ私には分からない、懐の深い大人の愛情なのかもしれません。

なお、ラスト・シーンは解釈が別れるようですが、
私は、上記の男の複雑な愛情に対して、女もすべてを受け入れる覚悟を決めた、
ある意味ハッピー・エンドなのではないかと思います。余韻が好きです。幸せであれ!

1人中1人がこのレビューを参考になったと投票しています

評価: 5 改めて見ましたが(2008-12-21)

「大人な映画」ですね。
…売り出した当初に観た時は「???」でしたが、ちょっと歳を取ってから見てみて、やっと理解出来ました。
邦題の「チョコレート」は、「肌の色」「ハル・ベリーの息子役が食べていたお菓子がチョコレート菓子」「チョコレートアイス」など、色々な意味がありますね。
全体的に落ち着いていていて起伏があまり無いので、分かりづらい方も多いかと思いますが、人種差別やシビアな日常が、淡々と静かに語られていて、心にしみました。
ラスト、あれはハッピーエンドなのか否か、観た方の想像任せなとこも余韻に浸れるので、好きな終わり方です。
銃で自殺した息子役のヒース・レジャー(/_;)この映画では若いですね。今観ると泣けてきます。

評価: 5 良作(2008-11-24)

しばらくアメリカ映画のワンパターン、CGや刺激たっぷりの画面、とにかくハッピーエンドというステレオタイプに辟易していたのだけれど、この作品で払拭された。アメリカの現代問題が至るところに見られ、また現代人の閉塞感ー人とのつながりの無さ、虚無感ーもうまく描かれていて国を超えて共感できた。ラストが「ここで終わるのか!」と思う終わり方なのだが、しかしあの終わり方だったからこそこの映画の奥深さ、映画が終わっても今も続くアメリカの社会問題をリアルに感じさせてくれた。どのひとも書いているが、ハル・ベリーの体当たり演技がよい。

評価: 3 わからない(2008-06-01)

何故日本中が泣いたの。時代がよめない。前評判が良い分少し拍子抜けでした。人それぞれですが、感動作ではない気が…ラブストーリーとも違うし。自分にはよく分からない作品です、何回か観てみれば何かわかるのかな?ハルベリーはよかったです。

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評価: 3 社会派ドラマかと思いきや・・・(2008-01-04)

人種差別を描いた映画で、そこにメッセージがある事は何となく伝わりました。

ただ、ハル・ベリーが演じた主人公が良く分かりませんでした。
死刑囚になる夫をどれだけ愛していたのか。冒頭の死刑執行のシーンが無意味に長く、しかしそこにハル・ベリー演じる主人公の感情が垣間見れませんでした。
それに、子供を亡くして何故数回会っただけの男とセックスしてしまうのか。必要以上に過激でこれまた長い性描写。ただ欲情を吐き出してるだけで、はっきり言って引きました。

差別主義の家庭で育った白人の男が黒人の女と出会い、惹かれあい愛し合うようになる。簡単に言うとそんなストーリであるが、あの過激な性描写のせいで全てが色仕掛けに見えてしまった。

つまらなくは無いけど、感動も無かったかも。個人的には苦手な映画です。
監督の真意はどこにあるんだろう。そんな疑問が残った映画でした。