
平均評価: 5.0 / 14件のユーザーレビューがあります
4人中2人がこのレビューを参考になったと投票しています
悟りの境地なのは、信者と仲良くするおじさんの側!(2008-04-21)人間の表情、眼光を、アップでカメラが捉えまくっており、
言葉よりも、言葉を放つ時の表情の方に重みを感じる
素晴らしいドキュメンタリー映画だ。
人間の言葉よりも顔にこそ真実があるという確信があるからこそ、
監督はしつこいほどカメラを回し顔を捉え続けたのだろう。
映像作品である意味がありまくりだ。
中でも、オウム信者と仲良くなってしまった近隣住人の表情が、
曇りがなく美しく、そこに図らずも感動してしまったが、
その土地から引っ越しすることになった信者に、
記念にとオウムの本をせがむおっさんの見せた切ない顔も印象的だった。
また、右翼団体の幹部っぽいおじさんの表情も人間味に溢れていた。
彼らは、言葉と表情がイコールで結ばれている感じがあるのだ。
信者のみなさんも、入信する前の人生の中でこういう人たちに出会っていれば、
曇った表情をして新興宗教の修行などせずに済んだのだろうか…
それにしても、映画終盤に出てくる左翼っぽい住民運動の団体の人たちや、
マスコミや警察の方々の表情というのは、なんというか………………
彼らも何らかの宗教の狂信者ではないかと思える不気味さなのである。
言葉と表情がイコールで結ばれていないというか。
むしろ、くよくよ悩んでいる感がありまくりな表情ばかりを見せる
冴えない顔したオウム信者の方がよっぽど人間らしく見えたりもして。
いや、人の顔ってのは面白い!
13人中3人がこのレビューを参考になったと投票しています
しゃべり過ぎ(2006-11-24)映している映像は
それなりに貴重なものなのだから
映画としては
ちゃんとその映像に語らせてほしい。
「ドキュメンタリー」というなら、なおさらである。
監督が自分の意見を述べ過ぎると
教育映画になってしまう。
5人中3人がこのレビューを参考になったと投票しています
ユーモアこそ正義(2006-07-21)真剣にオウム真理教の世界観を描くと、得てしてプロパガンタになりがちである。この作品は上手くユーモアを交えて作品としての立ち位置はあくまでも傍観者であるということを明らかにしている。Aは個人的に転び公妨と荒木氏の童貞告白くらいしか見所がなかったがこれはすべて面白い。この作品で右翼の見方が変わりました
11人中10人がこのレビューを参考になったと投票しています
面白いでは済まない(2006-05-05)ドキュメンタリー映画として面白い。
オウムと対立していたはずの住民が、心の通い合いを見せたりする姿。
決められた思想・シナリオにのっとることなく、ありのままを淡々と記録するカメラ。
一定の方向に誘導しようとするマスコミへの批判精神。
面白くないわけがないのだが、最後まで見て、やはり、面白いだけでは済まないものを感じた。
これからオウムはどのように社会と折り合いを付けていくのだろう?我々自身にも突きつけられたいまだに継続する課題である。
7人中7人がこのレビューを参考になったと投票しています
異端と共同(2006-03-21)オウム真理教(アーレフ)を追った傑作ドキュメンタリ作品「A」の続編。今回は中堅信者をとおして社会とのつながりを追っている。出家し、現世とのつながりを断ち、修行している信者とその現世で共同体を形成して生活している住民。そのつながりや断絶を丁寧に描きだしている。共同体との接点を見出した地区もあれば、住居にはいることも拒否し、滑稽なまでの対応をする共同体。異端から正常といわれる社会を見ることは必要なことである。なぜなら我々の生活や考えが客観的に見つめることが出来るからである。みんな同じ方向を向いている現在で違う方向を向いたとき、みんなが進んでいる方向がはっきりみえるであろう。その流れに混じらず、その方向を見つめるとおかしなこと、滑稽なことがたくさん起こる。そのたくさんのことをいろんな視点から森達也は我々に提示する。現代人必見の傑作ドキュメンタリー。
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