
平均評価: 3.0 / 2件のユーザーレビューがあります
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世間の評価は地味なんだけど(2007-05-17)世間的な評価は今村作品の中でも最も地味に扱われているように思われるが、個人的には大好きな一本。
明治から昭和初期にかけフィリピン等南洋の国々で大規模な女郎屋を営んだ、村岡伊平治という奇っ怪なる人物の伝記をもとにつくられた作品である。
とにかくこの伊平治という男がおもしろい。
明治の後期、一攫千金を夢見て生まれ故郷の島原から香港に渡るが、ひょんなことから陸軍中尉・上原と出会い、彼と行動をともにするうちに「忠君愛国」「富国強兵」といった当時のナショナリズムの思想的影響を受ける。
そして、その彼がまたまたひょんなことから
彼の地で遊女として働いていた幼馴染のしおと再会し、地元民に虐げられている彼女の同僚の遊女たちを救出、その彼女たちとともに自ら女郎屋を営み始める…。こんな風に話は進んでいくのだが、いかんせん彼の中で、ナショナリズムという思想と女衒という商売がトンチンカンな発想でむすびついたものだから事態は滑稽千万、その生き方はところどこで爆笑を誘いつつ、時代の波に翻弄され悲劇へとむかっていくことになる。
その結果としての行動や発想はとんでもないものだが、伊平治というこの男、こうと思ったら真っしぐら、直情型で行動派、大儀を重んじ細かいことには拘らず、それでもって人情にも厚い。そして、そんな彼とともにそれぞれの悲しみを背負いつつ女たちは逞しく生きていく。彼らの破天荒で猥雑でバイタリティ溢れる姿は可笑しくもあり、哀しくもあり、愛しくもあり、切なくもあり、とにかくエネルギッシュで魅力的だ。
こんな題材を今村が撮って面白くないわけがないではないか。
伊平治を演じる緒方拳も相変わらず素晴らしい。
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ただの年代記(2005-06-15)今村昌平作品としては、見る必要もない凡作。ただし、20代の役を演じるときの緒形拳さんが本当に20代に見えるのが、凄い。演技力? 撮影の力?
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