
平均評価: 4.5 / 26件のユーザーレビューがあります
いやいやすごおいゲイっぷり…シャイロックの影が薄いほど!(2009-06-30)まず、タイトルバックの状況説明は不要だ。
この時代に蔓延する反ユダヤ主義は画面を見ていれば充分よくわかるし、
それがいかにヒューマニズムに反する偽善的なことであったかは、パチーノ演ずるシャイロックの熱弁が充分以上に表現しているではないか。
この作品で一番面白いのはアントーニオーのバッサーニオーによせる想いがほとんどゲイ的恋愛感情として描写されていること。
だから裁判所でぎりぎりの状態にまで追い込まれたアントーニオーはバッサーニオーに対して「君の奥方によろしく」と言い残そうとする
それはつまり「俺を裏切って女に走ったおまえ。その裏切りを手助けするための借金で俺は死んで行く。その想いを一生背負っていけ。」というオトコの怨念がこもっているような気がしてコワかった〜。
そしてそれをじっと見つめる裁判官に扮したポーシャ。これも二重にコワい。夫を想うオトコの命を救いながらも最後自分の屋敷では、そのオトコの目の前で「続きの話は寝床でいくらでも…」と語るのだ。「見なさい、結局オンナの私が勝ちなのよ。」と高らかに宣言するようなものではないか。
もう、ジェレミー・アイアンズ演ずるアントーニオーには最初から最後まで疲れしか見えなかった(またそれが似合うからいいんだけどね)。
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アル・パチーノが素晴らしかった(2008-04-17)ユダヤ人への差別。シャイロックが
ひたすら哀れで、胸が痛くなった。
彼は、勤勉で真面目な男なのに、
皆から見下され、ツバを吐かれ、
尊厳を奪われ、改宗まで迫られる。
「(ユダヤ人だって)
あんた達と同じ人間なんだ!」
アル・パチーノが素晴らしすぎて、
他の役者たちが霞んでしまった。
今まで私は、こんなにも心に痛い
シャイロックを観たことがなかった。
結末を素直に受け止めるのは難しい。
この世は不公平なんだとつくづく思う。
哀れな金貸し、シャイロックの
悲しみを秘めた瞳が忘れられない・・。
喜劇とは悲劇の裏返しか(2008-03-10)アル・パチーノの大熱演に尽きる、あまりにも有名なシェイクスピアの
戯曲の映画化。
そもそも原作は喜劇用の戯曲である。確かにアントーニオの視点から見ると、
これほどまでに愉快な喜劇はないかもしれない。しかしながら、本作では
シャイロックを軸に物語が構成されており、ユダヤ人として抑圧されてきた
怒りや憎しみ、そして何もかもを奪われてしまった途方もない悲しみを描いた
悲劇と感じ取ることができる。物語がシンプルなだけに、描かれる人物の
視点によって喜劇にも悲劇にも捉えることができるということを容易に理解
できるのではなかろうか。
演技に高い評価を得てきたアル・パチーノが、見事に非情な高利貸し屋を体現
している。リチャード三世を題材にした『リチャードを探して』(96年)を
彼自身が監督したこともあり、シェイクスピア作品に対する見識の高さは自他
共に認めるところ。法廷シーンで形勢が逆転した際の演技、ラストで全てを
失った際の空虚な姿、これらを表現できる俳優は彼以外に見当たらないと思う。
繁栄を極めた16世紀のベニスのセットや衣装などの美術にも注目したい。
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キリスト教徒による「魂」の殺人(2008-01-03)シャイロックに他の選択肢があったろうか?倍額の返済金をもらえばやはり「守銭奴」と軽蔑されたと思います。また命は助かりますが、ユダヤ人がキリスト教徒へ改宗すれば「魂の自殺」に等しく、ユダヤ人社会からは抹殺され、キリスト教徒からは旧倍の迫害が控えていたことでしょう。これは魂の殺人であり生存の抹殺とも言えることです。結局法廷は慈悲を唱えながら無慈悲この上ない裁きをしたと言えます。
作中最高の美貌と教養と清らかさをを誇ったポーシャも現代的に描いてみせます。ポーシャの「慈悲」という言葉とは裏腹に彼女の恋の駆け引きは決して美しくは描かれていません。
この作品はとても新鮮な驚きでした。特筆すべきはやはりアル・パチーノの「いわれなき差別・無慈悲」というものへの「怒り」の演技でした。素晴らしかったです。
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原作は読んでないが(2007-12-30)原作は読んでないので、映画の出来栄えはよくわかりません。
でも面白かったです。
単純なストーリーですが、シェイクスピアっぽいなあと思いました。
中世っぽいイタリアの街並みとか衣装とかは見物だと思います。
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